豚肉文化

沖縄の食文化、そして特産物の中心は豚であることは前項で示しましたが、その理由について軽く触れましょう。先に示したように、亜熱帯の沖縄の暑さに対応するために豚肉としていますが、本土の夏といえばソーメンなどのさっぱりしたものが中心になっており、暑いときに脂がきつい豚肉など食欲がわかないと思われるでしょう。もう一度記しますが、沖縄は亜熱帯なのです。本土の夏とは気温だけでなく湿度のレベルが違います。夏の暑い時期にさっぱりとしたものばかりですと、体力がもたないのです。暑さと湿気に対抗できる体力を維持するために、脂、特に豚肉をとるのです。

この豚肉は前項で示したミミガーやアシティビチだけではありません。沖縄グルメのほとんどに入っています。沖縄グルメから全国で親しまれるようになったゴーヤチャンプルですが、従来のものには豚肉が入っています。戦後はアメリカ文化によりスパム入りもベーシックなものになってきましたが、スパムは米軍が持ち込んだものであり、戦前には豚肉が基本とされています。ソーキソバと沖縄ソバは、かつお節ベースのあっさりとした食べ物ですが、豚肉の煮込みが入っています。非常に美味しい麺類ですが、ソバといいながら本土のソバとはかなり違いがあるのです。

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